· 現役薬剤師(薬剤師歴10年以上/本業年収970万円・副業含め1,000万円超) · 働き方 · 14 min read
薬剤師の働き方図鑑|全25種を現役が徹底解説 自分に合う職場を見つけるために
薬剤師の働き方は本記事の整理では25種類に分類できます。病院・調剤・ドラッグストア・製薬・公務員・在宅・フリーランスまで、現役薬剤師が年収・専門性・ライフスタイルの3軸で整理しました。煽らずに判断軸を揃える1記事です。
執筆・監修:現役薬剤師(薬剤師歴10年以上/本業年収970万円・副業含む年収1,000万円超) 薬機法・医療広告ガイドラインを遵守して執筆しています。
はじめに:「合う働き方」は固定ではない
薬学生のとき、私が一番悩んだのは「薬剤師って、結局どこで働くのが一番いいんだろう」でした。
薬学部の同期は、就活の時期になると一斉に動き出します。「とりあえず大手チェーンに」「給料が高いDgSに」「専門性を活かせる病院に」。それぞれの理由はあるのに、自分にとっての答えが見えない。
中堅になっても、この悩みは形を変えて戻ってきます。「今の職場で続けるべきか、別の業態に動くべきか」「子育てしながら続けられる働き方は何か」「専門性の天井が見えてきた、次にどこへ」。
答えを焦って出す必要はありません。 大事なのは、薬剤師という資格で選べる選択肢を、まず25種類すべて知ること。その上で、年収・専門性・ライフスタイルの3軸で整理することです。
この記事では、現役薬剤師が、薬剤師の働き方25種を1ページで整理します。「自分に合う場所」を見つけるための、判断軸の出発点として使ってください。
この記事の結論(先に3行で)
- 薬剤師の働き方は本記事の整理では大分類8つ × 雇用形態4つ = 約25種類に分類できる(執筆者整理)
- 選ぶ軸は3つ ─ 年収/専門性/ライフスタイル。優先順位はライフステージで変わる
- 「自分に合う働き方」は固定ではない。3〜5年単位で再選択する前提で動くと、ストレスが減る
薬剤師の働き方は25種類ある ─ 全体マップ
大分類8つ(医療機関/調剤/DgS/製薬/公務/教育/在宅/その他)
薬剤師の働き場所を大分類で整理すると8つに収まります。これは執筆者の現場感覚に基づく分類で、職業安定法・厚労省の公式分類とは一致しない部分があります。
雇用形態4分類(正社員/パート/派遣/業務委託)
雇用形態は大きく4つに分かれます。同じ業態でも雇用形態によって年収・働き方・キャリアの伸び方が変わります。
8 × 4 = 最大25通りの早見表(執筆者整理)
大分類8種×雇用形態4種=最大25通りの組み合わせがある、というのが本記事の整理です(執筆者整理)。すべての組み合わせが現実に存在するわけではなく、業態によっては雇用形態が限定されるケースもあります。
医療機関で働く(病院・診療所)
病院薬剤師(年収約474万・夜勤当直あり・専門性高)
専門性とチーム医療を重視する人に向く業態。注射薬調製・無菌製剤・治験管理など、薬剤師の専門性が最も発揮されやすい領域です。
診療所・クリニック薬剤師
院内処方の小規模医療機関で勤務するパターン。地域密着の働き方が可能です。
治験コーディネーター(CRC)
治験に特化した薬剤師職。製薬企業との接点が多く、専門性を別軸に伸ばすルートになります。
薬局で働く
調剤薬局(門前/総合病院前/面薬局)
薬剤師の中で最も人数が多い業態。基本動作(処方箋監査・服薬指導・在庫管理)を効率よく身につけられます。
ドラッグストア(調剤併設/純粋DgS)
業態の中で年収レンジが高め。調剤と接客の両立が必要です。詳しくは 病院 vs 調剤薬局 vs ドラッグストア 完全比較 を参照ください。
在宅専門薬局
在宅医療の薬剤師。地域包括ケアの中核を担う領域として伸びている分野です。
企業で働く
製薬会社(MR/開発/研究/DI/品質管理)
職種・職位による差が大きい業態。各社の有価証券報告書・採用情報を併せて参照する必要があります。
CRO・SMO(治験関連)
治験業務を受託する企業。製薬企業と病院の間で動く専門職です。
化粧品・食品メーカー
医薬品以外の領域で薬剤師資格を活かす働き方です。
公務員・行政で働く
厚労省・保健所
公衆衛生の領域で薬剤師資格を活かす働き方。公務員試験の合格が前提です。
麻薬取締官
厚生労働省の専門職員。薬剤師資格が応募条件の1つに含まれます。
自衛隊薬剤官
防衛省の薬剤師職。特殊な勤務体系です。
その他の働き方
大学・研究機関
研究と教育を中心とした働き方。博士号の有無で進路が分かれます。
フリーランス・独立
薬剤師の独立は薬局開業が中心ですが、コンサル・執筆・教育などの周辺領域でも独立する人がいます。
海外で働く
国によって薬剤師資格の取り扱いが異なるため、現地の制度確認が前提です。
雇用形態別の選び方
派遣薬剤師という選択
時給単価の高い求人があり、ライフイベント期の選択肢として現実的です。詳しくは 派遣薬剤師の真実 を参照ください。
パート・アルバイト
時間の柔軟性を最優先する場合の選択肢です。
業務委託・副業
本業を維持しつつ別の収入源を持つ働き方。私自身、本業970万円に副業を加えて1,000万円超まで届きました。
自分に合う働き方を見つける3つの問い
問い1 年収・専門性・ライフスタイルの優先順位は今どこか
3軸の優先順位を言語化すると、25種類が3〜5個に絞れます。
問い2 5年後の自分が「続けたい」と思う働き方か
短期の条件だけで選ぶと、5年後に再転職リスクが上がります。
問い3 その働き方で、家族・パートナーは納得しているか
シフト・転勤・年収の変動は、家族の生活に直結します。
現役薬剤師としての本音 ─ 「合う働き方」は固定ではない
ここからは、私自身の本音です。
私は薬剤師として10年以上働く中で、複数の働き方を経験してきました。薬局薬剤師として現場に立ち、薬局長としてマネジメントを経験し、人事担当として採用・評価・教育に関わり、学校薬剤師として公衆衛生の領域にも触れてきました。
その経験から1つだけ言えるのは、「合う働き方」は人生のフェーズで変わる、ということです。
20代の私には、専門性とスピード感が必要でした。30代の今は、マネジメントの面白さと、副業を含めた複線的な働き方の方が刺激的です。40代になったら、また違う答えが出るかもしれません。
だから、この記事の25種類のリストを見て、「今の自分にはどれが合うか」を考える時、3つだけ意識してください。
- 「正解探し」をしないこと。25種類のうち、今のあなたに合うのは1〜3個ある
- 「一生この働き方」を前提にしないこと。3〜5年で再選択する前提で動くと、判断が楽になる
- 「年収・専門性・ライフスタイル」の3軸で、今の優先順位を言語化すること。これだけで、25種類が3〜5個に絞れる
ちなみに、私が今もう一度キャリアを選び直すなら。 1年目は調剤薬局でスピードと量を学び、3〜5年目で病院かマネジメント職を経験し、その後は副業で複数領域を持つ、という流れを選びます。これは「私の答え」であって、あなたの答えとは限りません。でも、答えを作る時の参考になれば。
参考文献
- 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
- 公益社団法人日本薬剤師会「薬剤師の労働実態調査」
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このブログを書いている人
現役薬剤師・キャリアブロガー
地方の調剤薬局/中規模病院で、薬剤師として10年以上働いてきました。本業の年収は970万円。副業を含めると1,000万円を少し超えるところまで来ています。
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